
インナーブランディングは、従業員の行動指針となり、企業の成長を図る上で、とても重要な要素です。
今回の記事では、そんなインナーブランディングについて、その成功事例をご紹介していきます。有名企業の成功例から、実践のためのアイデアを見つけていきましょう!
目次
インナーブランディングについて

このセクションでは、インナーブランディングが具体的に何を意味するのか、その目的や効果について説明します。
ポイント
- インナーブランディングとは
- インナーブランディングが企業にもたらす効果
インナーブランディングとは
インナーブランディングとは、企業の内部ステークホルダーである従業員に対してブランドの理念や価値を伝え、その理念に基づいて行動する文化を作り上げる戦略のことを指します。
これにより、全員がブランドを理解し、一貫性のある行動をとることで、企業のブランド価値を高めることができます。詳しくは、こちらの記事『従業員の力を最大限引き出す!インターナルブランディングの効果的な取り組み』でご紹介しておりますので、併せてご覧ください。
インナーブランディングが企業にもたらす効果
インナーブランディングは、社員が企業のミッションやビジョンを理解し、それに基づいて働くことを促します。
その結果、社員のエンゲージメントが向上し、社内のコミュニケーションや生産性が向上します。
また、外部に対するメッセージングの一貫性が保たれ、顧客体験の向上につながるとともに、企業のブランドイメージを強化することが期待できます。重要性については、こちらの記事でも詳しくご説明しております。
ブランディングを検討している方へ

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事例1:サントリー

ここでは、有名企業のインナーブランディングの成功事例をご紹介していきます。1つ目はサントリーの例です。
ポイント
- サントリー大学
- 有言実行やってみなはれ大賞
サントリー大学
元々サントリーでは、「企業の成長の源泉は人材にある」と考えて、人材育成を重視していましたが、2015年から「サントリー大学」というグローバルな発展のための人材育成プログラムを設置しました。
サントリー大学では、Global One Suntoryを実現するために、企業理念や創業の精神に関する内容の「理念学部」、将来のグローバル経営人材となるようなリーダーを育成する「経営響創学部」、従業員一人ひとりの能力向上を狙った「基盤人材学部」の3つの学部が設置されています。
詳しくはこちらをご覧ください。
有言実行やってみなはれ大賞
「有言実行やってみなはれ大賞」とは、企業理念の1つである「やってみなはれ」を実践したチームを表彰するアワードです。新しい発想のチャレンジングな活動を行ったチームを選びます。世界中の支社から数多くの人々がエントリーしており、その結果、社員の中で切磋琢磨する関係が生まれ、会社の成長に繋がると共に、挑戦する風土を醸成しています。
事例2:Starbucks

大手コーヒーチェーンのStarbucksは、人々の「サードプレイス」として、カフェ以上の価値を提供しています。Starbucksでは、従業員のことを「パートナー」と呼び、会社と対等の存在として扱っています。
ポイント
- 育成プログラム
- 従業員の貢献意識の醸成
育成プログラム
Starbucksでは、バリスタ(エスプレッソの専門家)の育成に注力しており、彼らの教育とスキルアップを支援するためのさまざまなプログラムを提供しています。
これは、スターバックスのコーヒーを愛する全ての人々に、最高品質のサービスを提供するというブランドのミッションに直結しています。
また、接客面においても、従業員の自主性を重んじ、「スターバックスで何を学びたいのか?」を考えさせ、従業員にそれぞれの目標を持って働いてもらいます。
また、従業員同士で、従業員同士での評価の場も設けており、自分で考えて行動することを徹底しています。
従業員の貢献意識の醸成
Starbucksでは、店内のディスプレイやポップなどを、店舗の従業員のアイデアを基に作っています。
その結果、従業員は「自分の行動が店舗に貢献している」という意識を持つことができます。
このような取り組みの結果、スターバックスでは従業員は働きがいを持って仕事をし、それが顧客に対する優れたサービス体験にもつながっています。
事例3:東京ディズニーリゾート

訪れた人々に、夢のような時間を提供しているディズニーリゾートですが、そのような雰囲気作りにはキャスト(従業員)の存在は欠かせません。
ゲストを楽しませるために、笑顔で働いているキャストの存在は、東京ディズニーリゾートのインナーブランディングの成功の成果と言えます。
ポイント
- ディズニー・ユニバーシティ・プログラム
- 決めすぎないマニュアル
- モチベーションを上げる表彰制度
ディズニー・ユニバーシティ・プログラム
入社時には、キャストは働くために必要な知識やマインドを学びます。このディズニー・ユニバーシティ・プログラムは入社以降も定期的に実施され、継続的に東京ディズニーリゾートの考えを学ぶことになります。
特に、「The Five Keys~5つの鍵~」と呼ばれる行動基準は、キャストの基盤となる考え方です。「Safety(安全)、Courtesy(礼儀正しさ)、Inclusion(インクルージョン)、Show(ショー)、Efficiency(効率)」の5つが、最も大切にするべきこととして、全キャストに徹底されています。
決めすぎないマニュアル
東京ディズニーリゾートには、決まったマニュアルはありません。先ほどのThe Five Keysと、ゴールである「ハピネスの創造」のみが決まっていますが、「こういうときはこうする」といった、細かいマニュアルは作られていません。
この結果、キャストは自身で「ゲストを笑顔にするにはなにをするべきか」を考え、自主的な行動をするのです。例えば、東日本大震災発生時には、キャストの柔軟な対応によって、ゲストは不安を感じることなく過ごすことができました。
このような従業員一人ひとりの自律的な行動により、ブランド力が一層高まります。
モチベーションを上げる表彰制度
東京ディズニーリゾートでは,すばらしい行動をしたキャストを表彰する「マジカルディズニーキャスト」や「ファイブスタープログラム」という制度があります。
キャスト同士がお互いの優れた行動を褒めたたえ、メッセージを送り合ったり、キャストの推薦や上司によって記念品がもらえることもあります。
また、世界のディズニーリゾート全体で、素晴らしいキャストを表彰する制度もあり、行動基準の浸透と従業員のモチベーション向上を図っています。
公式HPはこちら
事例4:コマツ(小松製作所)

コマツは日本を代表する世界第2位の建設・産業機械などの建機メーカーで、その製品は世界各地で使われています。
世界各地の支社に、日本籍だけでなく海外籍の従業員も多く所属している企業ですが、どのようにモチベーションを維持しているのでしょうか。
ポイント
- コマツウェイの制定
- 従業員のための広告活動
コマツウェイの制定
経営層から現場まで全世界の全ての従業員が、継承するべき心構えや価値観、行動規範を明文化しました。コマツウェイの内容は①マネジメント/リーダーシップ編、②ものづくり編、③ブランドマネジメント編に分かれています。
①マネジメント/リーダーシップ:経営トップは常に現場のことを考えて、グループ全体への貢献を重視して行動する。
②ものづくり:TQM(総合的品質管)を中心としたものづくりに関する価値観の継承
③ブランドマネジメント:顧客にとって、なくてはならない存在を目指すために、顧客との関係性を深める
そして、世界各地にコマツウェイ総合研修センタを設置し、コマツウェイの浸透を図っています。公式HPはこちらをご覧ください。
従業員のための広告活動
コマツは巨大な機械や松井秀喜選手を使ったテレビCMを始め、B to Bの企業ですが広告に力を入れています。この結果、企業イメージの向上が高まり、コマツは「日経プリズム」で2年連続首位を獲得しています。
また、この広告宣伝活動には、社内へのメッセージの意味もあります。広告を通して、社員への意識付けを行っています。
インナーブランディングの導入方法

それでは、ここからは実際にインナーブランディングを導入するための手順やポイントについて解説していきます。
ポイント
- 1. ブランドのビジョン・ミッションを明確にする
- 2. 社員に理念を理解させ、共感させる
- 3. 具体的な行動指針を作成する
1. ブランドのビジョン・ミッションを明確にする
まず始めに、企業が追求するビジョンとミッションを明確に定義します。これが、従業員が共有するべき企業の価値観の基礎となります。
2. 社員に理念を理解させ、共感させる
次に、定義したビジョンやミッションを社員全員が理解し、共感するような環境を作ります。これには、トレーニングやワークショップ、コミュニケーションツールなどが役立ちます。
3. 具体的な行動指針を作成する
ビジョンやミッションを具体的な行動に落とし込むためには、行動指針が必要です。これは、従業員が日々の業務の中でどのように行動すれば良いかを示すものです。
まとめ

今回はインナーブランディングの事例として、代表的な企業の事例をご紹介しました。インナーブランディングは、企業のブランド価値を最大限に引き出すための重要な戦略です。
成功した事例を通じてその有効性が示されており、自社でも導入することで多大な効果を期待できます。
ブランドのビジョン・ミッションの明確化から始め、社員がそれを理解し共感できるような環境を作り上げ、具体的な行動指針を設けることで実際の行動へとつなげることがポイントとなります。
ブランディングを検討している方へ

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